2017年1月18日 更新

着物でお葬式に参列する時。とっても大切なルールとマナー

和装の喪服は決まりごとが多く、また地域や家庭ごとで適切・不適切とされることが多様に異なります。そんな個々のしきたりが最終的な判断基準になるのですが、まずは広く言われていることを知っておくとよいでしょう。和装の喪服の、一般的なルールとマナーの概要をまとめました。

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はじめに

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まずお悔やみ事の際、現代では男女問わず洋装が主流になっていますし、和装の喪服は地域や家庭ごとにしきたりが千差万別で慎重な選び方を要しますから、特段の必要性も無く和装を選ぶのはよしておいた方が無難です。

お茶やお花といった伝統芸能を教わっていたなど故人と自分とのつながりが着物に縁の深いものであったとか、あるいは地域や家庭でのならわしで和服のほうが推奨されたりするなど、和装のほうが望ましいと判断できるシチュエーションであれば、お着物を着て参列したいですね。

和装における「正喪服」「準喪服」「略喪服」の違い

葬儀用の服装には、和装か洋装かを問わず「正喪服」「準喪服」「略喪服」という序列があります。
「正喪服」が最も格の高い服装で、続いて「準喪服」「略喪服」の順に格の高さが位置づけられています。
本来喪服とは、遺族が「喪に服している」ということを意味するもので、正式と略式と呼ばれるものがあり、親族は正式のものを着用する。
未婚、既婚、共に着用するものである。本来は白いものであった(現在でも白い喪服を用いる地方もある)が、明治以降黒=礼装の色と定められたことと、洋装の黒=喪という感覚の影響で現代では黒が一般的である。

和服の正喪服

故人の三親等以内の親族に当たる方々が主に着るとされる、喪服の中で最も格の高い服装です。
地域差があるので一概に正解とは言えませんが、下記のものがおおよそ一般的に言われている組み合わせです。

◆男性
 着物・羽織…黒無地で染め抜き五つ紋の入った羽二重のもの
 羽織紐…白か黒のもの
 袴…仙台平か博多平のもの
 帯…角帯
 半襟・長襦袢…白か黒か灰色のもの
 足袋…白か黒のもの
 草履…黒い鼻緒で畳表のもの

◆女性
 着物…黒無地で染め抜き五つ紋の入った、羽二重か一越縮緬のもの
 帯…黒の名古屋帯
 帯締め・帯揚げ…黒のもの
 半襟・長襦袢・足袋…白のもの
 草履…黒い無光沢の布製のもの
和服では、男性は紋付地黒の羽織袴、女性は黒色の紋付が着用されるようになった
喪服
五つ紋付き黒無地。関東では羽二重、関西では一越縮緬を使用することが多い。
黒喪服
現代の和服での喪の礼装である。五つ紋をつけ、黒の帯を合わせる。 関東では羽二重、関西では一越ちりめんで作る。藍を染めた上から黒に染めると関東風、紅を染めた上から黒に染めると関西風になる。

黒喪服は、明治維新後に西洋のブラックフォーマルにならったものである。以前は白の下着を重ねていたが、昭和10年頃より不幸が重なるという迷信から省略されるようになった。帯についても、現在は同様の理由で袋帯を避け、名古屋帯を合わせるようになった。
なお、黒喪服でも三つ紋や一つ紋のものは、正喪服とはならず準喪服扱いとなります。
日本での通夜、告別式など、親族以外の者が集まる場合、各々の服装については一般に黒を基本とした服装が好まれる風潮がある。地域により、通夜も喪服が礼儀であるとの見解もあるが、一般的に通夜へ喪服で参加することは失礼にあたる(喪服だと葬儀を予期していたようで失礼にあたるという考え)。特に通夜は急に執り行われることが多いため、参加する姿勢が大事と考える人もいる(仕事帰りなどで作業服しかない場合などはそのままで)。
お通夜については、正式な喪服姿で伺うとかえって「人の死を待っていた」という意味合いも生じる懸念があるため、日常着る物の範囲内でなるべく喪服に近い格好をしていくというのが対処法の一つです。
和装なら準喪服・略喪服が望ましいとされることが多いです。

和服の準喪服・略喪服

葬式の際、故人と縁戚の関係にない会葬者の方々は、喪家の方々よりも格を下げた服装で参列するのが一般的なならわしです。友人知人などの間柄で伺うときは正喪服よりこちらの服装が適しています。

男性のものはこれといった主な傾向が特定しにくく、実際着用するとなった際は地域の着付け師さんなど和装に詳しい方へ、そのときの状況に即した着用品の組み合わせを確認するとよいです。
女性のものですと、格の高いものから低いものへ順番に、「黒喪服に色喪帯」「色喪服に黒喪帯」「色喪服に色喪帯」と言われています。黒喪帯や色喪帯は、「喪」と付く名のとおり弔事用に作られた帯です。

黒以外で用いる色は、灰色や茶色・紺色のほかに、紫色や緑色のうちくすんだ色合いのものが適切です。

略喪服では、物により小紋も用いることができ、その格は色無地の下となります。
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